ATS-PN.dllについて
現在このプラグインに正式対応した路線データはありませんのでATS-PN制御を再現するためにはお客様が各自用意した路線データに地上子を設定する必要があります。
設置の仕方はBVE公式ホームページをご覧ください。
地上子のtypeとsendDataの値は次の表のように設定してください。sectionはこのプラグインでは使用しませんのですべて0に設定してください。
type | 説明 | sendData |
6 | 速度制限 | 下3桁は制限速度それ以上の位は制限速度までの距離 (例)600m先に制限75キロがあるときは Beacon.Put(6, 0, 600075) |
12 | 停車駅通過防止パターン発生 | 停止位置までの距離 (例)300m先に停車するとき Beacon.Put(12, 0, 300) |
16 | 速度制限パターン消去 | 任意 (例) Beacon.Put(16, 0, 0) |
91 | 終端防護 | 終端の停止位置までの距離 (例)300m先に停車するとき Beacon.Put(91, 0, 300) |
100 | 時刻表 | トラポン画面の時刻表をダイヤによって切り替えます。 例)インデックスnに切り替えるとき Beacon.Put(91, 0, n) ※現在公開の車両データには時刻表は入っていません。 |
105 | 誤通防止 (チャイムが鳴ります)黄色「確認」標識真横の地上子です。 |
駅番号 南海本線(難波〜和歌山市),高野線(岸里玉出〜極楽橋)は路線図NK○○の番号,泉北高速鉄道線はSB△△の番号に100を加えた数字。支線はこちらをご覧ください。 (例)新今宮駅[NK03]に停車するとき Beacon.Put(105, 0, 3) (例)光明池駅[SB05]に停車するとき Beacon.Put(105, 0, 105) |
130 | 線区最高速度 | 最高速度 一度地上子を踏むと次に踏むまで記憶し続けます。 (例)南海本線110km/h Beacon.Put(130, 0, 110) (例)空港線120km/h Beacon.Put(130, 0, 120) (例)高野線100km/h Beacon.Put(130, 0, 100) |
車両データを作成される場合
Panelの値は次のようになっています。
セクション | Subject | 説明 |
Pilotlamp | ats2 | GPS(常に点灯,将来DigitalNumberに変更する可能性あり) |
DigitalNumber | ats3 |
P接近(これはNankaiDigitalPanel2に送信用の信号ですのでこのままでは点灯はしますが点滅しません。NankaiDigitalPanel2と併用するとats68が点滅します。) 0:消灯の信号を送信,1:点灯の信号を送信 |
Pilotlamp | ats6 | PN制御(トラポン画面右上) |
(DigitalNumber) | (ats68) | (P接近) (これはATS-PN.dll単体では作動しません。NankaiDigitalPanel2.dllと組み合わせて使用するとパターン接近時に点滅します。 0:消灯,1:文字が点灯,2:背景が点灯) |
DigitalNumber | ats100 | 地上子100番で設定した時刻表画像を表示します。 |
DigitalNumber | ats193 | 速度制限の表示(地上子6番で点灯,16番で消灯) P接近が点滅時は赤くなります。 0:消灯,1:白,2:赤 |
DigitalNumber | ats199 | 停車駅名点滅 105番地上子を通過後一定回数停車駅名が点滅します。 105番地上子のsendDataがn番の時 0:消灯,2n+1:文字が点灯,2n+2:背景が点灯 |
DigitalNumber | ats208 | 駅通防止(地上子105番もしくは12番で点灯) P接近が点滅時は赤くなります。 0:消灯,1:白,2:赤 |
DigitalNumber | ats233 | 終端防護(地上子91番で点灯) P接近が点滅時は赤くなります。 0:消灯,1:白,2:赤 |
Pilotlamp | ats255 | トラポン画面右下のアスタリスク。常に点滅します。 |
SoundのAtsセクションは6番に駅通防止のチャイムを設定しています。P接近時に警告の音声がありますがまだその機能は搭載していません。
●注意
ATSが作動して動けなくなることがあります。そのときはキーボードのHome(B1)ボタンを押すと復帰できます。
105番地上子を通過せずに12番地上子を通過した場合,105番地上子の駅番号0を通過した時の動作をし,「次駅停車」が点滅します。
●データについて
ATS-PN.dllはBVEの南海電車のデータを作成する目的に限り,自由に再利用していただいて構いません。ただし,NankaiDigitalPanel2.dllと組み合わせて使用しないと「P接近表示」は点滅しませんのでご了承ください。
車両データの更新と同時にATSプラグインも更新することがありますのでこのプラグインをご利用の方はご注意ください。
なお,地上子の値やパネルの値の変更はせず,動作の改良や新機能の追加のみを行い,互換性を保つようにします。
運転動画の投稿は大歓迎ですが路線作者が許可しているかどうかを確認してから行ってください。