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泉北5000系取扱説明書

 

[車両概要]

泉北5000系は1990年にデビューした通勤型車両です。南海電鉄の車両をベースとしていたこれまでの車両と異なり,泉北高速鉄道オリジナル車両となっています。編成は8両固定で,4M4Tの構成です。直通先の南海電鉄よりも早くVVVFインバータ制御を導入しました。ブレーキも当時最新の回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキです。また,車両制御情報管理装置(TIS)が搭載されています。車体はアルミ合金製で,現在の南海電鉄とは接点のない川崎重工業で製造されました。(一部は東急車両製造)制御装置は日立VF-HR-130,主電動機は三菱電機MB-5039-A,駆動方式はWN継手,歯車比は97:16=6.06です。当データでは原形車両・リニューアル車両・機器更新車両・ブラックせんぼくん車両の4種類を再現しております。

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Ver.β 2025/03/28 公開
公開ページから泉北車両パックをダウンロードしてください。
※泉北車両パックはβ版です。不具合が残っている可能性がありますがあらかじめご了承ください。

[必要要件]
BVE本体:Bve trainsim 5.8 またはBVE Trainsim 6
OS:Windows 10もしくは11

[運転台]

泉北5000系運転台

 

[スイッチ類]

端子台 デフォルトキー 機能
保安装置0[S] Space 電鈴鳴動
保安装置1[A1] Insert
Shift+insert
トラポン背景表示切替
ICカード抜き差し
保安装置2[A2] Delete
Shift+Delete
なんば駅で乗車側扉開扉
トラポン電源ON/OFF
保安装置3[B1] Home ATS-PNリセット
保安装置4[B2] End
Shift+End
ATS-Nリセット
ATS電源ON/OFF
保安装置5[C1] PgUp
Shift+PgUp
Ctrl+PgUp
前照灯ON/OFF
トラポン「進む」
なんば駅で降車側閉扉(高野線のみ)
保安装置6[C2] PgDn
Shift+PgDn
Ctrl+PgDn
前照灯主光/減光
トラポン「もどる」
なんば駅で降車側開扉(高野線のみ)
保安装置8[E] D3 電制切放スイッチ
保安装置9[F] D4 直通予備ブレーキ入/切

[車両指定]

 南海で指定されているシナリオ以外の他氏の路線で本形式を運転する場合には、シナリオファイルのVehicle以下を次のように書き換えてください。
 なお,実車は先頭Tc車ですが,モーター音ありの設定も制作しました。

説明 相対パス 備考
原形車 Buryu\Semboku5000\5501F\Vehicle.txt インバータ:GTO
原形車(モーター音あり) Buryu\Semboku5000\5501F\Vehicle_M.txt インバータ:GTO
リニューアル車 Buryu\Semboku5000\5505F\Vehicle.txt.txt インバータ:GTO
リニューアル車(モーター音あり) Buryu\Semboku5000\5505F\Vehicle_M.txt インバータ:GTO
機器更新車 Buryu\Semboku5000\5501F\Vehicle.txt インバータ:IGBT
機器更新車(モーター音あり) Buryu\Semboku5000\5501F\Vehicle_M.txt インバータ:IGBT
ブラックせんぼくん車両 Buryu\Semboku5000\5503F\Vehicle.txt インバータ:IGBT
ブラックせんぼくん車両(モーター音あり) Buryu\Semboku5000\5503F\Vehicle.txt インバータ:IGBT

[操作方法]

 ブレーキ方式は電気指令式ブレーキ(常用7ステップと非常)です。マスコンは力行5段に加え,3段の抑速ブレーキを使用できます。

●マスコン操作(力行・抑速ブレーキ)
 
ハンドル位置  動作
抑速3 33‰,60 km/h
抑速2 33‰,75 km/h
抑速1 25‰,80 km/h
 
1 加速度2.5 km/h/s,3 km/hから特性域(電圧10%)
2 加速度2.5 km/h/s,18 km/hから特性域(電圧50%)
3 加速度2.5 km/h/s,36 km/hから特性域(電圧100%)
4 加速度2.5 km/h/s,38 km/hから定電力制御,空車時93 km/hから特性域(電圧100%)
5 加速度2.5 km/h/s,38 km/hから定電力制御,空車時112 km/hから特性域(電圧100%)
 力行は戻しノッチはできませんが抑速は戻しノッチ可能です。

●ブレーキハンドル操作(停止ブレーキ)
 ブレーキは電気指令式ブレーキで常用7ステップ+非常です。減速度は3.7 km/h/sです。遅れ込め制御を採用しており,M車の回生ブレーキで全車両のブレーキ力を負担します。回生ブレーキは5 km/hで打ち切ります。
 抑速ブレーキ中にブレーキハンドル操作を行うと,空気ブレーキが補足されます。

※ 性能は泉北5000系登場時のパンフレットの記述を参考にしていますが,細かい挙動等は実車を観察した結果に基づいています。

●その他・備考
ATSのリセットはいつでもできます。

※ 新今宮発車後~難波到着までは,運転士が車掌に到着番線を知らせる動作を行います。(1回のみ)
  奇数番線は1回,偶数番線は2回ベルを鳴らします。車掌から同じ回数だけベルが返ってきます。
  それ以外の場合でも,随時ベルを鳴らすことは可能です。

※ 高野線シナリオでは,難波到着後,運転士が乗車側の扉を開ける作業及び乗車側の扉を閉める作業を再現しています。
  ①難波に到着すると,まず,車掌により,降車側の扉が開きます。
  ②Ctrl+[C2](PgDn)で降車側のドアスイッチを「開」状態にします。(何も起こりませんがこれをしないと⑤ができません)
  ③[A2](Delete)で乗車側の扉を開きます。
  ④[S](Space)でベルを鳴らし車掌に合図を送ります。車掌からも返事が返ってきます。
  ⑤Ctrl+[C1](PgUp)で降車側の扉を閉じます。Ctrl+[C2](PgDn)で任意のタイミングで再開閉可能です。

●走行音インデックス
インデックス    説明
0  バラスト軌道ジョイント音1 和泉中央駅構内~和泉中央駅出てすぐの分岐、中百舌鳥トンネル出口~南海高野線内
1  バラスト軌道ジョイント音2 泉北高速線内
2  高野線大和川、新今宮駅ガーダー橋
3  桁橋ガーダージョイントなし 岸里玉出駅構内ガーダー橋
4  天下茶屋、難波駅スラブ軌道 天下茶屋、難波駅構内
8  中百舌鳥トンネル
10  架道橋 和泉中央~光明池(阪和道下)、泉ヶ丘~深井(田園変電所、阪和道下)、深井~中百舌鳥(直線区間)、萩ノ茶屋駅抜け~新今宮駅ガーダー橋、今宮戎駅付近

[データの取り扱いについて]

データの取り扱いについては南海・泉北線プロジェクトの規約が適用されます。

各データの作者は以下の通りです。

パネル・音声・性能の微調整 武琉
トラポン時刻表 ライナー3号
性能・ATSプラグイン わでぃそ
モーター音 原作者(BVE Workshop様)

・5509Fのモーター音はBVE Workshop様公開のモーター音からテーブルのみ微調整しています。
・5505Fのモーター音はBVE Workshop様公開の音源を自前で収録したものに差し替え,テーブルを一部変更しています。
・5501F,5503Fのモーター音はBVE Workshop様公開の泉北7020系のモーター音(テーブル)をベースに音源を差し替え,5000系用に変更しています。
・BVE Workshop様には厚く御礼申し上げます。(クリエイティブ・コモンズのライセンス(表示 - 非営利) に基づく。)

・BVE5.7以前では正常に動作しません。5.8以降または6.0のインストールをお願い致します。

・ATSプラグインのうちSemboku55xxから始まるファイル名のもの(以下,主幹プラグイン)はRock_OnさんのDetailManagerと同じ機能を組み込んでおります。(著作権を放棄すると書かれていましたので使用させていただきました。ありがとうございます。)32ビット版主幹プラグインはdetailmodules.txtを,64ビット版主幹プラグイン(ファイル名にx64がつくもの)はdetailmodulesx64.txtを読み込みます。

・誤ってDetailManagerに32ビット版主幹プラグインを読み込ませた場合,32ビット版主幹プラグインが自分自身を読み込む動作を永久に繰り返しますので,絶対に行わないでください。

・電流計を正しく動作させるため,また,モーター音量決定やインバータ動作の模擬の為,32ビット版主幹プラグインはNotch\Notch.txtを読み込みます。位置関係を変更しますと正しく動作しませんのでご注意ください。

・このファイル内のデータについてはbve_nankai@wadynankai.ddo.jpまで,ご連絡ください。

●モーター音が上手く鳴らない場合
semboku5501フォルダ,semboku5503フォルダ,semboku5505フォルダ,semboku5509フォルダそれぞれにXAudio2初期化ログ.txtが出来ています。こちらを参照し,ご不明な点がありましたらbve_nankai@wadynankai.ddo.jpまで,ご連絡ください。
なお,ATSプラグインの構造上,Windows8.1以前には対応しておりませんので予めご了承ください。

更新履歴
Ver2503 2025/03/28 初公開バージョン